犬の老化について
小型・中型犬では7~8歳くらいから、大型犬は5~6歳頃から老齢期に入ると考えられています。
大切な愛犬の老化に気がつくと、寂しさを感じる事もあるかもしれませんが、
それだけ長い時間をともに過ごす事ができたという幸せの証でもあります。
これから先も、大切なワンちゃんと幸せな時間を過ごせるように、犬の老化について考えてみましょう。
(1)睡眠が変化する
高齢になると、寝ている時間が長くなります。人間と同じように耳が遠くなったり、周りへの興味が薄れたりして、一日中寝ているといった感じになってきます。
起こしてもすぐに反応しない、来客や騒々しい音がしても寝ている、家族の傍で寝たがるようになる、昼夜が逆転するなど睡眠が変化します。
(2)意欲がなくなる
若い頃は元気に走り回っていても、高齢になると様々なものに興味を示さなくなります。
散歩に行きたがらなくなった、他の犬や猫などにも興味を示さなくなった、遊んでもすぐに飽きてしまう、お出かけしてもすぐに疲れてしまう事もあります。好物を隠して宝探しゲームをしたり、他の犬友達と会わせるなど、無理のない刺激を与えてあげる事も大切です。
(3)食欲の変化
年齢を重ねるにつれて、食事の食べ方や体が要求するものが変わってきます。
普段から、食欲や好みの変化を観察するようにして、病気などの体調の変化を見逃さないようにしましょう。
また、食事の内容も年齢に合ったものに切り替えてあげる事も重要です。
犬の老化のサイン
老犬の病気のサインを見逃さない
体力や免疫力の低下した高齢期のワンちゃんは、若いワンちゃんよりも病気が心配です。
老犬になった愛犬と長く一緒にいるためには、毎日のスキンシップの中で愛犬の健康状態をチェックする事が大切です。
食事の食べ具合、ウンチの状態、ちょっとした仕草などから病気のサインが見つかる事もあります。
また、ご家族が病気に関する正しい知識を持つ事で、万が一病気が見つかった場合でも早めに対処する事ができます。
しかし、どうしても命は尽きるものです。
もし愛犬とのお別れが近いのではないかと感じたら、最後までお世話できるように準備することも必要です。
家族の一員であるワンちゃんとのお別れは辛いですが、幸せな時間をともに過ごせたことは大切な思い出として残ります。